ちょっと真面目な話を書いてみようと思います。
最近ニュースになっていますが、吉川元農水相が収賄の疑いで捜査されているというニュースはご存知でしょうか。
「賄賂をもらっていたのか。これだから政治家は……」
という単純な話では終わらせてはいけないレベルの問題だということに私は気づきました。
12月25日のNHKニュースではさらに詳しく伝えられています。
吉川大臣と鶏卵業者側の「アニマルウェルフェア」に関するやりとり。
家畜にとってストレスの少ない飼育環境を目指す「アニマルウェルフェア」をめぐっては、日本も加盟する国際機関、OIE=国際獣疫事務局が国際基準の策定を進めています。
吉川元農相の事務所など 収賄などの疑いで捜索 東京地検(NHKニュース)
しかし、日本の養鶏業界ではカゴに入れて飼育する「ケージ飼い」が主流になっているため、基準案に対応するためには大規模な施設の改修などが必要となり大幅なコスト増につながることなどが懸念されたということです。
このため業界団体の日本養鶏協会などはおととし11月、当時の農林水産大臣だった吉川氏に対し「日本の鶏卵生産者に大きな打撃を与える」などとして基準案に反対するよう求める要望書を提出し、業界団体の幹部だったアキタフーズの元代表も立ち会っていたということです。
農林水産省はOIEの基準案について対応を協議し、去年1月、日本政府は「止まり木」や「巣箱」の設置義務化について「卵のひびや汚れが増加し、鶏の死亡率も上がる」などとして反対する意見をOIEに提出しました。
去年9月にOIEから示された修正案では「止まり木」などの設置義務化は見送られ、日本から出された反対意見が反映される形になっていました。
欧米がすでに導入していて世界標準になりそうな新基準に対して、
「金がかかるからやりたくない」
という業界側の意向を、賄賂という汚い手段によって強引に押し通したわけです。
アニマルウェルフェアとは…
アニマルウェルフェアについては、家畜を快適な環境下で飼養することにより、家畜のストレスや疾病を減らすことが重要であり、結果として、生産性の向上や安全な畜産物の生産にもつながる
農林水産省
という考え方です。
日本においてはこれが遅れていると言われています。
OIEのアニマルウェルフェア規約は、科学的エビデンスに基づき、世界中のアニマルウェルフェアを向上させることを目的にしています。高いアニマルウェルフェアを実現することは、動物の健康だけでなく、人や環境の健康、持続可能性にも直結しているため、特に日本のような畜産動物のアニマルウェルフェアが著しく低い国でこそ、重要なことです。
OIEのアニマルウェルフェア規約の信頼を取り戻すために!The Humane League(PR TIMES)
最近TikTokで食の安全について発信されている「あまねくオーガニック」さんをフォローしています。
見る人に対してかなり煽るような感じですが、これは見てもらうための演出だと思います
(この煽りもセンスがあって好きw)
われわれ人間は(特に日本人は)、
動物には相応しくない飼料で強引に成長させ、効率よく販売するために添加物を使いまくっている。
資本家が儲けを追求するために、人々の健康や人としての倫理観を蔑ろにしている。
あまねくオーガニックさんの発信でそのことを知りました。
(知ったというよりは、薄々知っていたけれども今まで目を逸らしていたという感じでしょうか。)
私はこれまでオーガニックというものは、
個人的な健康の追求というイメージで、
お金もかかるし、
ついていけないなぁ
という考えを持っていました。
あまねくオーガニックさんの発信も、ちょっと極端だったので冗談半分で聞いていたんです。
しかし、この事件によって
「権力者たちが
私たちの健康を蔑ろにして
私腹を肥やしている事実」
を目の当たりにして、私は沸々と怒りがこみ上げてきました。
みなさんはこれを見てどう思いますか?
安い方が良い、今までもそうしてきたから問題ない、
ではないんです。
私たちの健康が、彼らに奪われているんです!
私も最近になって勉強を始めたのでまだまだ教えられるほど知識はありませんが、今後勉強をして身につけた知識をみなさんに発信できたら良いと思っています!
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