
以前の記事で、「アメリカ小麦戦略と日本人の食生活」という本を紹介しました。
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現代の食生活は日本人に合っていない!?
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本の内容などはそちらの記事を見ていただきたいのですが、この本が言っていることは、
「食生活を日本人本来の姿に戻そう」
ということです。
具体的に言うと、
主食は、パンでも白米でもなく、玄米
が理想的だそうです。
一方で玄米食というのはとても食べにくいということにも配慮しており、著者は
家庭用精米機で分づき米にして食べること
をすすめています。
白米には栄養がない! 食べるべきは玄米だった!
私たちは普段は「白米」を食べていますが、実は白米には栄養がないんです。

「日本人なら米を食べよう!」
米こそ日本人には欠かせない栄養だ!
今まであたり前のようにそう思っていましたが、実はまったく根拠のない思い込みであったことを思い知らされました。
江戸時代から明治時代に流行した病「脚気」
農林水産省のHP「明治日本の栄養改善と食品産業」には以下のような記述があります。
江戸時代、それまで主に玄米を食べていた江戸の人々にも白米食が広がりました。以前は、白米は身分の高い人しか食べられないものだったのです。
ところが、その頃から奇妙な病が流行り始めました。白米を食べる習慣は都市部から広がり、地方ではまだまだ玄米食が中心だった当時、江戸を訪れた地方の大名や武士に、足元がおぼつかなくなったり、寝込んでしまったりと、体調が悪くなることが多くなりました。そんな人たちも故郷に帰るとケロリと治ってしまうことが多かったため、この病は「江戸わずらい」と呼ばれました。当時の明確なデータはありませんが、亡くなる人も少なくなかったと思われます。
のちにわかったことですが、これはビタミンB1不足が招いた「脚気」という病気が原因でした。胚芽部分に多いビタミンB1は、精米で取り除かれてしまうため、白米にするとわずかしか残りません。当時の人々は一汁一菜が基本で、ご飯を大量にとり、おかずの量も数も少なかったこともビタミンB1不足の原因となっていました。
日本人が白米を食べるようになってから、栄養不足により病に倒れる人が続出しました。
その後、明治大正昭和と研究が重ねられた結果、米の胚芽や米ぬかの部分に栄養があり、白米では重要な栄養素を取り除かれてしまうということがわかったのです。
画像:お米マイスター全国ネットワークより引用
画像は日本米穀商連合会が作成したHPのものを引用させていただきます。

画像:お米マイスター全国ネットワークより引用
ご覧の通り、玄米に比べて白米は大きく栄養が落ちていることがわかります。白米には栄養がないことが明らかなのに、副食で栄養を補う施策に舵を切る
しかし、白米に栄養がないことが明らかになったにも関わらず、戦後の日本政府はなぜか白米を維持し、副食で栄養を補うという施策を行います。「アメリカ小麦戦略と日本人の食生活」によると、白米をやめた後について、胚芽米にするか分づき米にするかが激論となりまとまらず、その後戦争の混乱の後、再度の争いとならないように白米にすることが着地点となった。というエピソードが紹介されています。

私はその話を聞いて本当に衝撃を受けました。
国民の利益よりも、政治的な決着が優先される、なんとも日本らしい展開です。
そしてその後は、アメリカの余剰小麦を受け入れさせるために、西洋風の料理へのあこがれと栄養学を日本人に浸透させる施策がアメリカの資金によって行われます。
同時に「白米を食べたらバカになる」などと、米食に対して散々disり倒していくのです。
このようにして日本の食文化は破壊されて現在にいたります。
玄米を食べていた時代の食生活こそが理想
しかし、人間の身体というのはそう簡単には変化するものではありません。何千年という時を経て、その土地の食べ物に合わせた身体が形成されるのです。
だから、小麦、肉、牛乳などというものは日本人の身体には合いません。
玄米菜食まごわやさしい こそが日本人の理想の食生活なのです。

家庭用精米機は意外と手頃な価格!
前置きが長くなりましたが、以上のような理由から私は分づき米を食べることが理想の食生活であると考え、家庭用精米機を購入することにしました!今回購入したのはこちらです!
アイリスオーヤマ 銘柄純白づき


だいたい、1万円ぐらいで買えます!


中のドラムはこんな感じの刃になっていて、ここにお米をぶつけて精米していくわけですねー


その外側は精米後に米ぬかがたまるボックス。
こちらも取り外しができるので、簡単に米ぬかをゴミに捨てて水洗いができます。
意外と玄米が売っていない!
精米機を買ったからには、玄米を買わないとなりませんね!しかし、スーパーには売っていないし、ネットを見ても意外と玄米って売っていないんですね!
私が今回注文したのは、たわら蔵さんというお米の通販サイトです!


特別栽培米のはえぬき5kgで2000円です。

「特別栽培米」とは、農薬や化学肥料が5割減となっている、安心のお米です!
玄米って意外とお値段するところが多いのですが、特別栽培米でこの価格なら納得ですね!

玄米は石や不揃いのお米が混入するのが普通みたいですが、たわら蔵さんで販売されるのは異物を取り除いた調整玄米ということで、普通の白米のような感覚で使うことができます。
精米機の使い勝手は?
お米を精米機に投入したら、あとは品種、コース、米の量を選択してスタートです。
銘柄の個性に合わせた精米ができるのもグッド。
(ここにない銘柄については説明書に対応表が載っているので、それを見て選択します)
精米コースも、白米から3ぶづきまで細かく設定できるので良いですね!
味覚的には白米の方がおいしいですから、気分によって精米を変更できるのがグッド!
ちなみにお米は精米してから時間が経つと酸化してしまうので、精米したてが一番おいしいとのこと。
だから白米派の人にも家庭用精米機はおすすめできます!

ふたがしっかり閉まるとロックがかかってスタートができるようになる安全設計なので、お子様がいるおうちにもおすすめです!

精米後がこちら。
米ぬかがこれぐらいとれました!

今回は初めてなので、「7分づき」でお米を炊いてみました。
見た目は白っぽくて、白米とほとんど変わらないと思います。
精米したてでおいしいというのもありますが、これなら全然普通に食べられますね!
それでいて胚芽が少しでも残っていれば栄養が取れるわけですから、最高です!
7分づきぐらいだと余裕で食べられるので、次回は5分づきに挑戦してみようと思います。少しでも玄米に近づるほど栄養価があがりますからね!
ということで、家庭用精米機、久々に買ってよかったなぁと思う商品でした!
高い炊飯器を買うよりも、精米機こそ買うべきではないでしょうか!?
